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せ い が ん と じ
青岸渡寺


本堂
山号:那智山
開基:裸形上人
本尊:如意輪観音
宗派:天台宗

西国33観音霊場 第1番札所

住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8番地
電話:07355-5-0404
入山料:無料
塔拝観料:100円
(参拝の際にはご確認ください)


仁王門

 JR紀伊勝浦駅は特急が停まる。紀伊勝浦駅からバスが出ているので、一気に那智山まで連れて行ってくれる。現在となっては神仏分離により青岸渡寺と那智大社に分かれているが、元々は同じなので、境内の境は階段数段である。更にここには落差日本一の那智の滝もあり、これもまた神様として祀られている。西国巡礼、熊野詣でなどいろいろあるが、全てを含んで一大霊場を形成している。

 バス通りからはすぐなのであるが、その足元には碁石のような丸い石がある。別に人工物でもなく自然なのだそうで。これが那智黒なのかと、ちょっと自然には驚かされる。



大鰐口

御前立

三重塔と那智の滝

 仁徳帝の時代(313〜399)にインドの僧裸行上人によって開基された。上人は熊野浦に漂着し、那智の滝にて修行を積み、観世音を感得した。その後推古天皇の時代(593〜628)に堂宇が建立され、大和の生仏上人が如意輪観音を安置された。

 裸形上人の後、役行者、伝教、弘法、智証、叡豪、範俊ら高僧が相次いで法燈を守り続け、那智七先徳と称せられる。日本一の那智の滝の元、一方では熊野三山(本宮、新宮、那智)のひとつとして、もう一方では西国観音巡礼第1番札所として、現在も多くの人が行き交う。

 本堂の頭の上にある大鰐口は日本一の大きさ。天正18年(1590)本堂再建時に秀吉により寄進された。直径1.4m、重さ450kg、再興の趣旨が刻み込まれている。

 天正9年(1581)の兵火以降、昭和47年(1972)にようやっと復興されたのが三重塔。きれいな朱塗りの塔であるが、見た感じ少し屋根の具合とか床の具合が違うなと思ったら、内部に入ることができ、宝物殿として公開されている。本堂の境内から見ると、三重塔と那智の滝が見え、絶景である。

 街からは遠いので宿泊の方もいようが、境内すぐ下に宿坊・尊勝院がある。和歌山県指定の文化財である。それは近頃のホテルと比較するのが無理であるが、昔からの宿坊として、特にその精進料理が有名だそうである。宿泊される場合、本堂の朝のお勤め(AM5:00頃?)に参加できる。私も朝行ったが、さすが熊野灘の気候であり、なんでもなかったのに滝のような雨が降ったりで、亜熱帯性気候が感じられる。

 那智の滝は不思議なもので、通常滝なら水源、特に湖などが豊富にあるはずなのであるが、ここは山頂から3〜4kmくらいしかないそうである。なのに水が枯れることはない、というお話であった。が、今は水源となっている山の林の模様が変化し、大変なことになっているそうである。どこにおいてもそうであろうが、これだけの大滝となると信仰の対象となっているため、水が枯れないように地元の方々も大変なご苦労のようである。

 熊野のほうは世界文化遺産登録申請中だとか。この聖地がいつまでも続くように願うだけである。1000年前に参拝した人たちと何も変わらない風景を、これからもずっと保ち続けられれば、と思う。

 さて紀伊勝浦駅の2駅ほど東隣に那智駅というのがあるが、その近くに補陀洛山寺がある。紀伊勝浦駅で特急を降りてバスで那智の滝方面に行くと、那智駅も通って、その近辺で見える寺である。気になってたのだが、調べたらここも裸形上人の開基であるそうである。他にもいろいろあり、それらを総称して那智七本願という一大聖地を形成している。もし滞在時間があればいろいろ見てもよろしかろう。



西国観音御朱印

熊野那智大社御朱印