開基:道智上人 本尊:十一面観音 宗派:真言宗高野山派 西国49薬師霊場 第29番札所 西国33観音霊場 番外札所 但馬西国33観音霊場 第33番札所
|
|||||||||||
|
さてここ城崎温泉の開祖、道智上人は地蔵菩薩の化身と云われる。救世の大願を持ち諸国を巡り、当地に来て、養老元年(717)鎮守四所明神に祈願し、神託を得て養老2年(718)から同4年にかけて1000日の間八曼茶羅の修行をなして温泉寺を開いた。時を同じくして大和国に稽文という仏師があり、彼の観音を安置した。天平10年(738)聖武天皇により末代山温泉寺の勅号を賜った。その後至徳年間(1384〜1387)に清禅法印により、西国33箇所観音霊場にならい但馬西国33ヶ所が開かれ、当寺を33番札所と定められた。 さて伽藍構成は独特である。JR城崎駅を降りるとすぐ東側の川に沿って温泉街があり、そこを北に行き詰めた場所に寺があるのだが、目の前には大師山という小山があり、ロープウェイがある。下、中、上の3箇所しか停車しないのだが、ロープウェイに乗る前の下には薬師堂があり、西国薬師札所である。ロープウェイに乗り中の駅で降りると目前が本堂・観音堂となり、但馬西国観音・千手観音などが安置されている他、美術館もある。上には奥の院がある。 御本尊の十一面観音とは別のものであるが、ここの本堂の千手観音は手の数800本以上という、いわゆる千本千手観音と言われるものと思って良いのであろう。この観音様は但馬西国観音ではなく西国33観音の番外だとお聞きしたのだが、御朱印を紛失したような、頂いたか記憶が不確かな気が。いずれにせよ、それほど大きくはない立像であったと思うが、目の前にすると、おおここにもある、とびっくりする。千本千手観音は有名なのは唐招提寺の大立像、葛井寺の坐像、再建中では観音正寺などがある。ただ、言ってしまえば今はお金であるから、例えば三重県にある大観音寺のものも千本千手坐像であるが、そういったものは今日ではいろいろあるのだろうと思う。 |
近年は東京のど真ん中にも、凝った高価なテーマパークよりも温泉というのは見直されてきている。また火山帯のない地域や掘削費用のない田舎でも、休憩所・保養所としての風呂が増えている。いざ病気になった時に「切ったの取ったの」的な西洋医学(西洋がこれだけではないが)ばかりが先進してきたような風土の中で、改めて自己の治癒力を上げる漢方医療のようなものが見直されているような気がする。「奇妙な害」を作っているのは、実は人間そのものであるような気がするので、できるだけ自然なままのほうが落ち着く。 |
|
