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【JTB】京都・大阪・近畿のおすすめ旅館・ホテル


お ん せ ん じ
温泉寺



城崎温泉元湯
山号:末代山
開基:道智上人
本尊:十一面観音
宗派:真言宗高野山派

西国49薬師霊場 第29番札所
西国33観音霊場 番外札所
但馬西国33観音霊場 第33番札所

住所:兵庫県城崎郡城崎町湯島985-2
電話:0796-32-2669
拝観料:300円
拝観時間:09:00-17:00
(参拝の際にはご確認ください)


山門
 日本列島といっても本州で、日本海側から太平洋側(瀬戸内海)まで広がる都道府県は日本に3つある、青森県と山口県ともう1つは、とかいうクイズがあった。兵庫県を動いてみるとかなり広い県だということがわかる。「寒いな」とか言ってる神戸市・阪神間辺りをよそに、この辺りは雪の中・スキー・かにである。県としては広いほうではあるが、ゴルフ場の数が北海道並、とかいうのもびっくりする。県南端は関西都市部の一角を担っているのに比べ、その他の地域はいろいろな娯楽施設の開発や、巨大なベッドタウン開発、更に日本海側まで突き抜けると、自然からスキー場・かに旅行ではあるが、日本海側の静かな漁村・海水浴場などである。神戸市や姫路市への直通道路は適宜整備されているが、鳥取砂丘のほうが近いかも?とはびっくりする感がある。


薬師堂

観音堂
 白鷺が足を治していたのが道後温泉、烏が足を治していたのが有馬温泉など温泉場の発祥には言伝えがつきものである。しかしそれは現代も同じこと、やはり温泉は湯治場であり、体を治すところであり、最近では施設としてツボ押しなどの設備などが整っているところも多い。これは洋の東西を問わない模様である、どこに行っても大差はない。

 さてここ城崎温泉の開祖、道智上人は地蔵菩薩の化身と云われる。救世の大願を持ち諸国を巡り、当地に来て、養老元年(717)鎮守四所明神に祈願し、神託を得て養老2年(718)から同4年にかけて1000日の間八曼茶羅の修行をなして温泉寺を開いた。時を同じくして大和国に稽文という仏師があり、彼の観音を安置した。天平10年(738)聖武天皇により末代山温泉寺の勅号を賜った。その後至徳年間(1384〜1387)に清禅法印により、西国33箇所観音霊場にならい但馬西国33ヶ所が開かれ、当寺を33番札所と定められた。

 さて伽藍構成は独特である。JR城崎駅を降りるとすぐ東側の川に沿って温泉街があり、そこを北に行き詰めた場所に寺があるのだが、目の前には大師山という小山があり、ロープウェイがある。下、中、上の3箇所しか停車しないのだが、ロープウェイに乗る前の下には薬師堂があり、西国薬師札所である。ロープウェイに乗り中の駅で降りると目前が本堂・観音堂となり、但馬西国観音・千手観音などが安置されている他、美術館もある。上には奥の院がある。

 御本尊の十一面観音とは別のものであるが、ここの本堂の千手観音は手の数800本以上という、いわゆる千本千手観音と言われるものと思って良いのであろう。この観音様は但馬西国観音ではなく西国33観音の番外だとお聞きしたのだが、御朱印を紛失したような、頂いたか記憶が不確かな気が。いずれにせよ、それほど大きくはない立像であったと思うが、目の前にすると、おおここにもある、とびっくりする。千本千手観音は有名なのは唐招提寺の大立像、葛井寺の坐像、再建中では観音正寺などがある。ただ、言ってしまえば今はお金であるから、例えば三重県にある大観音寺のものも千本千手坐像であるが、そういったものは今日ではいろいろあるのだろうと思う。


鐘楼

多宝塔
 目的の西国薬師巡礼からすれば、ロープウェイを利用せず、下の薬師堂だけでことは済んだのであるが、中の温泉寺駅での本堂はお立ち寄りされればと思う。私は頂上には行かなかったが、言っても「大師山」である。もう一度は行っとかないと、と反省と期待をもつ。

 近年は東京のど真ん中にも、凝った高価なテーマパークよりも温泉というのは見直されてきている。また火山帯のない地域や掘削費用のない田舎でも、休憩所・保養所としての風呂が増えている。いざ病気になった時に「切ったの取ったの」的な西洋医学(西洋がこれだけではないが)ばかりが先進してきたような風土の中で、改めて自己の治癒力を上げる漢方医療のようなものが見直されているような気がする。「奇妙な害」を作っているのは、実は人間そのものであるような気がするので、できるだけ自然なままのほうが落ち着く。


西国薬師御朱印