【JTB】京都・大阪・近畿のおすすめ旅館・ホテル

ち ょ う め い じ
長命寺

山号:姨綺耶山
開闢:武内宿禰
開基:聖徳太子
本尊:十一面千手観音菩薩
宗派:単立

西国33観音霊場 第31番

住所:滋賀県近江八幡市長命寺町157
電話:0748-33-0031
(参拝の際にはご確認ください)


水郷めぐり

琵琶湖岸

 JR東海道線近江八幡駅からバスで25分、近江八幡は琵琶湖南部東岸の地方都市。バスで走っているのは琵琶湖湖岸でありながら長命寺川沿いであり、水郷の町である。昔ながらの水郷を行く船が脇に見える。



門前

穀屋寺

 バスを降りると門前の店がある。長命寺うどんという非常に長いうどんが売られている。




参道

 さてここから階段が始まる。途中登山道のようなところもあるがとにかく808段、かなり歩き登りとなる。自動車は途中まで行く道がある模様である。




本堂前

 階段道というのではなく、山道のようなところもどんどん登りつめ、ようやっと境内門になる。本坊の一段上に堂宇が並ぶ。



本堂

 景行天皇の20年(AD90年、91年との記載書もあり)、武内宿禰(たけうちのすくね)がこの山に来て、「寿命長遠諸願成就」の文字を柳の木に刻み祈願した。後になり推古天皇の時代(592〜628)、聖徳太子が来山し、柳の木の前に留まると、白髪の老人が現れ、柳の霊木で千手・十一面・聖観音三尊一体の聖像を刻み、伽藍を建立するように言って立ち去った。太子はそのようにされて長命寺と名付けた。



三重塔

閼伽井

 さて武内宿禰という人は良く分からない史上の人物である。御食津大神(ミケツノオオカミ)や高良玉垂神(コウラタマタレノカミ)とも呼ばれる。第8代孝元天皇の孫と云われ、3代とも景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代ともいわれる天皇に244年間仕えたと云われる。つまりそれ以上、360年も生きた、という人物である、と古事記にあるそうである。7人の子は古代の有力豪族、葛城氏・平群氏・蘇我氏・臣勢氏・紀氏・波多氏・江沼氏の祖になったと云う。長寿の神様と呼ばれ、宇倍神社・高良大社・高麗(コマ)神社・平塚八幡宮・気比神宮というのは、宿禰を祀る神社だと云う。

 まあ話もここまで来ると、もう何がなんだか分からない人物であるが(人物なのかな)、別の言い方をすれば、史実が分からない間を埋める超人として扱われる模様である。だから神社に祀られる、人とも、別に神道・天皇でなくとも"国造り"と言われるレベルでの"神"扱いでもある。このことから「長寿の神様」という信仰がある。本堂脇の閼伽井は長寿の水としても信仰がある。戦前の紙幣のデザインなどに使われるなど、古い人にとっては聖徳太子のような扱いの人だったようである。

 まあ明治政府が威厳を発するために、皇紀を作り、そのためにいたのかいないのかわからない天皇・在位100年以上の天皇などを作り出してしまった以上、このような人物も出てこよう。寺や神社のページで私が紹介するには、寺や神社の言う通りに、となってしまうが、「言う」ではなく「云う」としか表現できないのは実感である。また神社に多いが寺にしても同じで、この時代の人・神様が出てくると、祭神の云われはあっても堂宇の建立年が明らかにされないのは、明らかにしないほうが云われが深く感じる、ということなのだろう。

 しかし、よくは知らないが、雲の上から棒で琵琶湖と淡路島を造る神などの子孫だか親戚だか、が人間として続く歴史の国なのだから、こういうこともあろう。科学的事実に目くじらを立てる必要もなかろうと和む。それは歴史として「ダライラマが1000年以上"生きている"」というような、現代でもある感覚と同じように受け止めれば宜しかろう。



三仏堂

護法権現社

 天智天皇の時代(631〜686)に勅願所となり堂宇の整備がされた。承和3年(836)頼智法橋(らいちほうきょう)が観音様を興隆。それから50年後に花山法皇が西国を中興すべく訪れることになる。



全景

 高い境内からは琵琶湖は美しく見下ろせる。またこの境内には桧皮葺の、低くしかし大きな堂宇が立ち並ぶ。水郷は日本各地にあるため、ここは最近"江州水郷"と呼ばれるようになった水郷・琵琶湖岸の町であるが、少しゆっくりと船で水郷巡りも宜しかろう。のんびりとした時間が流れる。



西国観音御朱印

近江観音御朱印

Kyoto Shimbun 2007年6月23日(土)
優雅な響き、観光客ら魅了
近江八幡の長命寺、紫陽花コンサート


アジサイの咲く境内で行われた長命寺紫陽花コンサート(近江八幡市・長命寺)

 アジサイの寺として知られる滋賀県近江八幡市長命寺町の長命寺で23日、長命寺紫陽花あじさいコンサートが開かれ、訪れた観光客らが優雅な音楽に酔いしれた。

 西国31番札所で、境内に500株咲くアジサイの隠れた名所の長命寺をPRしようと、近江八幡観光物産協会と長命寺が毎年開いている。

 14回目の今年は「風のおくりもの」をテーマに、モンゴル楽器の馬頭琴でモンゴルの民謡「はてしなき草原」が演奏されたほか、ソプラノ歌手らによる「蘇州夜曲」、「千の風になって」など11曲が披露された。

 訪れた人たちは、アジサイの咲く境内で夏の夕暮れのコンサートに聞き入っていた。